まず、患者様と義足のプランを決めていきます。患者様本人の皮膚の状態、生活仕様などをふまえ義足のタイプを決定し、切断端の形を石膏ギプスで採っていきます。
石膏ギプス内に石膏を流し込みモデルを作成します。モデル修正は義足のタイプによって異なりますが、主に荷重をかける部分は削り、除圧したい部分は石膏を盛っていく作業になります。
どんなに優れた性能のパーツを使ったとしてもソケットの適合が悪いと歩容などが悪くなってしまうため、義足作りにおいて重要な工程になります。
修正したモデルに特殊なプラスチックをしぼり、仮合わせに使用するチェックソケット作ります。このとき義足のアライメントを崩さないようソケットの長軸に真っ直ぐにアタッチメントを一緒にしぼります。
プラスチックが冷めたら、中の石膏を、パイプを叩いて割り出します。この時ソケットの中に傷がつかないように慎重に進めていきます。石膏を全て取り除いたら、ソケットをトリミングし仕上げます。
ソケットと足部をパイプやクランプアダプタなどの部品で適切なアライメントに組み立てます。
実際に患者様に義足をはいて頂き、フィッティングアライメントの確認、調整をしていきます。場合によってはこの状態で2週間~1ヶ月などしばらく使って頂くこともあります。
チェックソケットに再び石膏を流しいれ仮合わせの情報をもとに最終的なソケットの形を決めていきます。
特殊な樹脂を用いソケットのラミネーションを行います。完成用のソケットにはガラス繊維カーボンなどいれ強度を高めます。
また、ソケットの色は基本的には肌色ですが、中には黒、赤、黄色、青などカラフルなソケットを作る方もいます。
ラミネーション後、石膏割り出し、トリミング組み立てを行い義足にスポンジのカバーをかぶせて足の形に削っていきます。この時事前に測った患者様の足に合わせて太さなどの調整を行います。